米イスラエルのイラン侵略戦争は停戦見えずホルムズ海峡封鎖で原油100ドル超え、市場にはテヘランの空のような不穏な空気が漂よっている(金融日記 Weekly 2026/3/6-2026/3/13)
公開日: 2026年3月15日 X
| TOPIX: | 3629.03, | -2.4% (1w), | +5.9% (YTD) |
| Nikkei225: | 53819.61, | -3.2% (1w), | +6.9% (YTD) |
| S&P500: | 6632.19, | -1.6% (1w), | -3.1% (YTD) |
| USD/JPY: | 159.21, | +1.1% (1w), | +1.8% (YTD) |
| EUR/JPY: | 182.36, | -0.3% (1w), | -0.7% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 98.71, | +8.6% (1w), | +71.9% (YTD) |
諜報と精密ミサイルによる奇襲攻撃でイラン最高指導者ハメネイ師を殺害するという「斬首作戦」は、戦術的には華麗な成功を収めた。しかし、戦略的にはアメリカは巨大な泥沼に嵌まりつつある。イランは体制維持を諦めるどころか、降り注ぐミサイル被弾を前提とした「非対称戦」に移行し、安価な自爆ドローンとミサイルを絶え間なく放つことで、米軍やイスラエルの防空システムを消耗させている。トランプ大統領は派手な戦果のあと、混乱するペルシャ湾の後始末を日本などの同盟国に責任転嫁する構えを見せており、国際社会のアメリカに対する不信感は高まっている。
ホルムズ海峡の実質的な封鎖は、アジア経済を直撃している。石油の9割以上をこのチョークポイントに依存する日本、韓国、台湾は、文字通り経済の生命線を握られた形だ。特に石油備蓄設備が脆弱なインドや東南アジア諸国は、すでに深刻な「ガス欠」状態に陥りつつある。
また、これまで安全な金融・観光ハブを標榜してきたUAE(ドバイなど)やバーレーンといったGCC諸国は、米軍基地をホストしているがゆえにイランの報復対象となった。米軍基地が激しく損傷するのみならず、米軍スタッフが潜伏する民間施設にも自爆ドローンが突っ込むような状況だ。まさに砂上の楼閣だった不動産価格は暴落の一途をたどっている。
しかしながら、相場全体はまだパニック売りには至っていない。水面下ではプライベートクレジット市場に亀裂も生じ始めており、市場には、石油施設が空爆され空が黒く染まったテヘランのように、不穏な空気が漂っている。
●原油高騰でも中国市場は底堅く、意外な「避難先」に浮上
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-11/TBPSXFT96OSH00
●イラン抗戦2週間、「消耗戦」誘う ミサイル・ドローン無力化は困難
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1354J0T10C26A3000000/
●中東で米国製防空ミサイル不足 日本、生産逼迫で輸出の余地乏しく
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA043YA0U6A300C2000000/
●週刊金融日記 第721号 アメリカとイスラエルがイランをボコった中東の戦争における中国の立ち位置を解説します、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol721-20260309-ChinaForeignPolicy.html
★インドと東南アジアがまずは「ガス欠」になっている。こうした国ではEVの普及が加速していくと思われる。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2031947972045586664
●ドバイ、戦争で金融ハブの地位に揺らぎ アジア富裕層が計画再考
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-09/TBMKPET96OSJ00
★トランプ大統領は不意打ちの奇襲攻撃での斬首のあとペルシャ湾がひっくり返ってしまい、後始末を日本などの同盟国に投げている。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2033029853382082835
★富裕なGCC諸国はイランに反撃したところで何も得るものがなく、失うものしかないので耐えるしかない。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2032654861683274099
★米軍基地をホストするGCC諸国はイランからの攻撃を受けており、このような自体を引き起こしたアメリカ政府への不信感をつのらせている。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2032745232325029999
●プライベートクレジットの警鐘、07年のサブプライムの警告と共鳴
https://jp.reuters.com/opinion/I2XUWNDJ2RPGNCLLC3SCEOUOIU-2026-03-11/
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/06-2026/03/13)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/06-2026/03/13)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/03/06-2026/03/13)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/03/13)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/03/06-2026/03/13)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/03/06-2026/03/13)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260314_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
3月16日(月)
米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
米2月鉱工業生産指数
米2月設備稼働率
米3月NAHB住宅市場指数
中国2月小売売上高
中国2月鉱工業生産指数
中国2月固定資産投資
3月17日(火)
日1月第三次産業活動指数
日20年国債入札
米2月NAR仮契約住宅販売指数
FOMC(-3/18)
米20年国債入札
独3月ZEW景況感指数
3月18日(水)
日銀金融政策決定会合(-3/19)
日2月貿易統計
日2月首都圏新規マンション販売
パウエルFRB議長会見
米2月生産者物価指数(PPI)
ECB定例理事会
決算:Tencent、Micron Technology、他
3月19日(木)
植田日銀総裁会見
日1月機械受注
米3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米1月新築住宅販売件数
ラガルドECB総裁会見
日米首脳会談予定
決戦:Accenture、他
3月20日(金)
休場:日(春分の日)
3月21日(土)
3月22日(日)