高市長期政権を市場が好感で日本トリプル高へ、米国株はAI投資の回収懸念とAI失業で低迷(金融日記 Weekly 2026/2/6-2026/2/13)
公開日: 2026年2月15日 X
| TOPIX: | 3818.85, | +3.2% (1w), | +11.4% (YTD) |
| Nikkei225: | 56941.97, | +5.0% (1w), | +13.1% (YTD) |
| S&P500: | 6836.17, | -1.4% (1w), | -0.1% (YTD) |
| USD/JPY: | 152.82, | -2.5% (1w), | -2.3% (YTD) |
| EUR/JPY: | 181.37, | -1.8% (1w), | -1.3% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 62.89, | -1.0% (1w), | +9.5% (YTD) |
先週(2月6日-13日)の市場は、日米で明暗がくっきりと分かれた。日本株は衆院選での与党圧勝を受けて爆騰し、Nikkei225は週間で+5.0%急伸。一時5万8000円台をうかがう場面もあり、終値でも5万6000円台に乗せた。一方で米国株は、膨張するAI投資の回収に対する警戒感から下落している。
8日投開票の衆議院選挙は、自民党が戦後最多に迫る316議席を獲得する歴史的圧勝に終わった。高市首相による積極財政(アベノミクス再起動)への期待から株高になることは予想されていたが、市場にとって嬉しいサプライズだったのは、為替が円高(152円台)に振れ、長期金利も安定したまま株価が上昇する「日本トリプル高」となったことだ。
バラマキ財政が通貨安と金利上昇を招くリスクがあったが、市場は「これだけ圧勝すれば、もはや有権者に媚びる必要はない」と判断したようだ。公約にあった「食品消費税ゼロ」などのポピュリズム政策は見送られ、対中強硬などの外交姿勢も現実的なラインに落ち着くだろうという「勝手な期待」が、日本買いを加速させている。向こう4年間の政権安定は、海外投資家にとって何よりの好材料だ。
対照的に米国市場は冴えない。巨額のAI投資に対する収益化(回収)への懸念が強まっていることに加え、「SaaSの死」と呼ばれるAIによる業務代替の波が、ソフトウェアだけでなく医療やゲーム業界の株価にも波及し始めた。AIが利益を生む前に、既存企業の利益を破壊し始めていることへの警戒感が、S&P500の上値を重くしている。ソフトバンクGがOpenAIへの巨額追加出資を協議しているが、これが最後にババを掴むことになるのか、あるいは、AI時代の到来を決定づける投資となるのか、市場は固唾を飲んで見守っている。
●自民が戦後最多316議席・中道49・維新36・国民28 衆院選の全議席確定
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0861M0Y6A200C2000000/
●高市株高 5万6000円台 日経平均最高値、政権安定を好感 円は上昇
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO94319510Q6A210C2MM8000/
●コラム:圧勝の高市自民党、日本トリプル高となるための条件=高島修氏
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/22ZR4MC2OFOGZDR5HBSFSFI2IA-2026-02-13/
●円相場、衆院選後の上昇続くか 高市早苗首相が初の施政方針演説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1236U0S6A210C2000000/
●週刊金融日記 第717号 最低でも4年間の高市早苗長期政権がほぼ決まったので傾向と対策を考えました、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol717-20260210-TakaichiRegimeLandslide.html
●ソフトバンクG、「AI全賭け」正念場続く 4-12月純利益3.1兆 オープンAIに傾注 300億ドル追加出資を協議
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO94382310S6A210C2EA2000/
●NYダウ669ドル安 「SaaSの死」再び、医療やゲームまで波及
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN12C650S6A210C2000000/
★最近、AI業界関係者によるAGI実現などの煽り方が加速している……。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2022855633100283961
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/02/06-2026/02/13)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/02/06-2026/02/13)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/02/06-2026/02/13)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/02/13)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/02/06-2026/02/13)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/02/06-2026/02/13)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260214_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
2月16日(月)
日10-12月期GDP
休場:米(大統領の日)、中国(春節、-2/23)
2月17日(火)
日12月第三次産業活動指数
日5年国債入札
米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
米2月NAHB住宅市場指数
独2月ZEW景況感指数
休場:香港(春節、-2/19)
2月18日(水)
日1月貿易統計
米12月耐久財受注
米12月建設許可・住宅着工件数
米1月鉱工業生産
米1月設備稼働率
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1/27-28開催分)
米12月対米証券投資
米20年国債入札
2月19日(木)
日12月機械受注
日1月首都圏新規マンション販売
日20年国債入札
米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米12月貿易収支
決算:Walmart、他
2月20日(金)
日1月消費者物価指数(CPI)
米12月個人所得
米12月個人消費支出(PCE)
米10-12月期GDP(速報)
米2月製造業購買担当者景気指数(PMI)
米12月新築住宅販売件数
2月21日(土)
2月22日(日)