金融日記


SpaceXが無事に上場で340兆円、Mythos米政府司令で提供停止、トランプ大統領はイラン戦争から名誉ある撤退へ(金融日記 Weekly 2026/6/5-2026/6/12)

公開日: 2026年6月14日 X


TOPIX: 3881.96, -1.7% (1w), +13.3% (YTD)
Nikkei225: 66020.04, -0.9% (1w), +31.1% (YTD)
S&P500: 7431.46, +0.6% (1w), +8.6% (YTD)
USD/JPY: 160.13, -0.1% (1w), +2.4% (YTD)
EUR/JPY: 185.37, +0.4% (1w), +0.9% (YTD)
Oil(WTI Futures): 84.88, -6.3% (1w), +47.8% (YTD)

 先週(6月5日-12日)の株式市場は、日米ともに大きなイベントを無難に消化し、次なる展開を見据える一週間となった。米国株(S&P500)は週間で0.6%と底堅く推移した一方で、日経平均株価は0.9%下落の6万6000円台で一服したが、週末には中東情勢が良い方向に進展したことや、日銀の利上げもすでに織り込まれており、今週は上を目指す展開になりそうだ。
 まずは、イーロン・マスク氏率いるSpaceXの超大型IPOである。初値は公開価格を20%近く上回る水準で取引が始まり、時価総額は2.1兆ドル(約340兆円)に達し、マスク氏は史上初の「1兆ドル長者」となった。公募価格がかなりの欲張りであったため、この資金調達額750億ドルという史上最大規模のIPOがもし公募価格を割ってその後暴落なんてことになっていたら、株式市場全体のセンチメント悪化は計り知れないものになっていただろう。無事に上場されて何よりである。宇宙開発という壮大なビジョンに巨大なAIの資金が流れ込むことで、マスク氏の野望は新たな次元へと突入したと言える。
 一方、Anthropicが発表したばかりの次世代AI「Mythos 5(Claude Fable 5)」に対し、米政府がセキュリティ上の危険性が高すぎるとして、日本を含む全世界での提供停止の指令を下した。これは異例の事態だが、裏を返せば国家が危険視するほどAnthropicのAIが圧倒的であるという何よりの宣伝にもなっている。現在、AnthropicとOpenAIはフロンティアAIを巡って激しく鎬を削っているが、AIバブルに資金を供給するエコシステムの中心はあくまでOpenAIである。そのため、OpenAIがAnthropicに打ち負かされすぎても市場は困るわけで、今回の提供停止措置は株式市場にとって必ずしも悪いことではないだろう。
 さらに週末には、株式市場の重石となっていた中東情勢が一気に動き出した。トランプ大統領がイランとの戦闘終結に向けて大きく譲歩し、14日にも覚書に署名する見通しとなった。WTI原油先物は急落してインフレ懸念を和らげている。戦争も投資と同じで損切りが大切であり、14日がトランプ大統領の誕生日であることを考えても、煩わしい事態を避けてイラン戦争から「名誉ある撤退」を選んでくれることは、特にアジア経済にとってこの上ない朗報だ。

●日銀利上げ1.0%へ 6月決定会合、物価高を抑制 国債購入、減額停止で調整
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO96813460Q6A610C2MM8000/

●スペースX上場、時価総額2.1兆ドル 公開価格比19%高
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN122MH0S6A610C2000000/

●スペースX上場、時価総額2.1兆ドル マスク氏初の「1兆ドル長者」
https://jp.reuters.com/markets/japan/BMMNOIUFXZLVJBEEI6UB27HFQA-2026-06-12/

●アンソロピック、米政府指示でミュトス級AI提供停止 日本含む
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN130K40T10C26A6000000/

●「Claude Fable 5」「Mythos 5」全面停止 米政府の指令により Anthropicは早期復旧を宣言
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2606/13/news026.html

★AnthropicとOpenAIとがフロンティアAIを巡って鎬を削っているが、株式市場的にはOpenAIが勝つことが好ましいというのが、筆者の意見だ。なぜならば、AIバブルに資金を供給する中心がOpenAI社だからである。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2065670294837322078

●週刊金融日記 第733号 AIバブルはこれからが佳境!もはや米国はAGIを達成するまで全賭けし続けるしかなくなった、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol733-20260602-AllBubbleJustBegin.html

●【米イラン14日に覚書署名か】戦闘終結に向け重要局面“最終承認待ち”合意の行方は
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000512216.html

●戦闘終結、14日に覚書署名 トランプ氏表明、イランは否定 ホルムズ開放で駆け引き
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026061400025

★戦争も投資と同じで損切りが大切である。株式市場はトランプ大統領の事実上の敗走で解決されることを期待している。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2066084303285702744

★14日はトランプ大統領の誕生日なので、煩わしいことを避けるためにも、いよいよイランに譲歩して、撤退してくれるとの期待が高まっている。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2065360075074777405

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https://x.com/kazu_fujisawa/articles

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米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/05-2026/06/12)

米個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/05-2026/06/12)

香港個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: Google Finance, Yahoo!Finance

日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/05-2026/06/12)

日本個別銘柄の週間パフォーマンス

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社

直近1年のドル円とユーロ円の推移

直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資

イールドカーブ (2026/06/12)

イールドカーブ

出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス (2026/06/05-2026/06/12)

主要通貨の週間パフォーマンス

出所: セントラル短資

直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/06/05-2026/06/12)

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]

出所: iShares, Bloomberg.com

今週のマーケット・イベント

6月15日(月)
日銀金融政策決定会合(-6/16)
米6月ニューヨーク連銀製造業景気指数
米5月鉱工業生産指数
米5月設備稼働率
米6月NAHB住宅市場指数
G7サミット(フランス、-6/17)

6月16日(火)
内田真一日銀副総裁会見
FOMC(-6/17)
米5月建設許可・住宅着工件数
米5月輸出・輸入物価指数
米20年国債入札
中国5月小売売上高
中国5月鉱工業生産指数
中国5月固定資産投資

6月17日(水)
日5月訪日外客数
日5月貿易統計
日4月機械受注
米5月小売売上高
米5月NAR仮契約住宅販売指数

6月18日(木)
日5月首都圏新築マンション販売
米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
米4月対米証券投資

6月19日(金)
日銀金融政策決定会合の議事要旨(4/27-28開催分)
日5月全国消費者物価指数(CPI)
休場:米国(奴隷解放記念日)、中国、香港(端午節)

6月20日(土)

6月21日(日)

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