加速するAIゴールドラッシュで「ツルハシ」関連企業に特需、日本ではキオクシアの上昇止まらず(金融日記 Weekly 2026/5/22-2026/5/29)
公開日: 2026年5月31日 X
| TOPIX: | 3957.17, | +1.7% (1w), | +15.5% (YTD) |
| Nikkei225: | 66329.50, | +4.7% (1w), | +31.8% (YTD) |
| S&P500: | 7580.06, | +1.4% (1w), | +10.7% (YTD) |
| USD/JPY: | 159.27, | +0.1% (1w), | +1.8% (YTD) |
| EUR/JPY: | 185.71, | +0.5% (1w), | +1.1% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 87.36, | -9.6% (1w), | +52.1% (YTD) |
先週(5月22日-29日)の株式市場は、米巨大テック企業によるAI軍拡競争が実体経済のサプライチェーンに莫大な特需をもたらしている現実を見せつける一週間であった。S&P500が週間で+1.4%上昇して最高値を更新するなか、日経平均株価は+4.7%という途方もない爆騰を記録し、ついに6万6000円台の大台へと足を踏み入れた。日本はAIゴールドラッシュの恩恵を受けられる国のようだ。
Alphabet、Amazon、Meta、Microsoftといった米国のハイパースケーラーは、AI開発競争において勝者総取りになると恐れており、互いに降りられないチキンレースを続ける。この4社だけで2026年に投じるAIデータセンターへの設備投資は、実に100兆円を優に超え、2027年はさらに膨張する見通しだ。この天文学的な資金が流れ込むなかで、現在AIデータセンターにおいてGPU以上に深刻なボトルネックとなっているのがメモリである。MicronやSK Hynix、Samsungといったメモリ大手が歴史的な特需に沸くなか、日本のフラッシュメモリ最大手であるキオクシアもその恩恵をフルに享受した。時価総額ではついにあの三菱UFJを抜き、営業利益では日本一になると囁かれている。
このAIゴールドラッシュのマネーは、半導体そのものを製造する企業だけでなく、その周辺の「ツルハシの部品」を製造する電子部品メーカーにまで波及している。今週の東京市場では、AIサーバー向けの大容量積層セラミックコンデンサなどで圧倒的なシェアを持つ村田製作所への買いが殺到し、4月末に10兆円だった時価総額がわずか1ヶ月で18兆円へと急伸した。同じく電子部品大手のTDKも高値を更新した。ソフトバンクグループがフランスのデータ拠点に14兆円を投資するなど、AIインフラのグローバルな分散投資も始まっており、ツルハシ関連企業への爆発的な需要は当面継続するものと思われる。
●AI競争が激化、米ビッグテックの設備投資が驚異的水準に
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-06/TA0K20T96OSG00
●週刊金融日記 第732号 AIバブルでDRAMとSSDが高騰する中でWindowsPCを買ったので環境構築とメモリ業界の話、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol732-20260526-KioxiaAndMemoryIndustry.html
●村田製作所の時価総額18兆円 4月末の10兆円から急伸、AI電子部品
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF250XY0V20C26A5000000/
●キオクシアHD時価総額、MUFG超えて3位に メモリーブームで業績期待
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-05-29/TFOFSDKK3NY800
●仏にデータ拠点14兆円 ソフトバンクGが投資 AI、米集中を分散
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO96610760R00C26A6MM8000/
★キオクシアは日本経済の救世主になるのか!?
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2060619578468979152
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/22-2026/05/29)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/22-2026/05/29)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/22-2026/05/29)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/05/29)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/05/22-2026/05/29)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/05/22-2026/05/29)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260530_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
6月1日(月)
日1-3月期四半期法人企業統計調査
日5月新車販売台数
日5月軽自動車販売台数
米5月ISM製造業景況指数
中国5月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
6月2日(火)
日5月マネタリーベース
日10年国債入札
米4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
6月3日(水)
植田日銀総裁講演
米5月ADP雇用統計
米4月製造業新規受注
米5月ISM非製造業景況指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
決算:Broadcom、他
6月4日(木)
6月5日(金)
日4月毎月勤労統計調査
日4月家計調査
日4月景気動向指数
6月6日(土)
6月7日(日)