キオクシア上昇止まらず、NVIDIA好決算、ホルムズ海峡は米軍がこっそり敗走へ(金融日記 Weekly 2026/5/15-2026/5/22)
公開日: 2026年5月24日 X
| TOPIX: | 3892.46, | +0.7% (1w), | +13.6% (YTD) |
| Nikkei225: | 63339.07, | +3.1% (1w), | +25.8% (YTD) |
| S&P500: | 7473.47, | +0.9% (1w), | +9.2% (YTD) |
| USD/JPY: | 159.15, | +0.3% (1w), | +1.8% (YTD) |
| EUR/JPY: | 184.70, | +0.1% (1w), | +0.5% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 96.60, | -8.4% (1w), | +68.2% (YTD) |
先週(5月15日-22日)の株式市場は、局所的なAIバブルの狂騒が続いた。さらに、週末には中東情勢に明るい兆しが見えてきた。米国株(S&P500)が最高値圏で底堅く推移するなか、日経平均株価は週間で+3.1%上昇し、6万3000円台へと突入した。日本株の主役に完全に躍り出たのはキオクシアである。AIデータセンターの増設に伴ってボトルネックとなっている記憶装置(SSD・メモリー)の需要は桁違いで、同社の時価総額はついに30兆円を突破、S&Pからも「投資適格級」へと格上げされた。もはや日本の株式投資は、キオクシアを持っているかどうかだけで勝敗が決まる状況である。
一方、AIバブルの王者であるNVIDIAも圧倒的な好決算を発表した。ファンCEOは「世界にいずれは数十億のAIエージェントが誕生する」という壮大な未来を約束した。しかし、すでに時価総額世界最大となった同社の未来は完全に織り込み済みだったようで、株価自体は横ばいで推移している。驚異的な成長が「当然」とされ、まるでバリュー株のような落ち着きを見せ始めた。
こうしたAIバブルの裏で、米メタが8000人規模のリストラを敢行するなど、アメリカではホワイトカラーやITエンジニアの失業が現実化している。しかし、こうしたグローバルテックは世界から富を吸い上げるため、ドメスティックな雇用がいくら失われようとも業績はまったく困らないし、高学歴層の局所的な失業は政治的にも大きな問題にはなりにくいので特に気にする必要はないだろう。
週末には株式市場に良いニュースがあった。トランプ大統領がソーシャルメディアでイランと「大筋で交渉がまとまった」と投稿し、ホルムズ海峡の開放を主張し始めた。米軍による「逆封鎖」はイランを屈服させる前に同盟国であるアジアをガス欠に追い込み、これ以上の継続は自国のインフレ再燃を招くという現実的な判断から、事実上の「こっそり敗走」を選んでくれたら、世界、特にアジア諸国は救われるだろう。
●キオクシアHD、時価総額30兆円超え 売買代金3兆円=東京市場
https://jp.reuters.com/markets/japan/OJ4K2YF5PRMXHNP57OGHTAMYMA-2026-05-21/
●キオクシアHD、S&Pが「投資適格級」に格上げ 資金調達に追い風も
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-05-22/TFFFF5KJH6V700
★筆者も最近、PCを買ったが、メモリーやSSDの高騰で非常に高かった……。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2058079541109862412
●NVIDIA最高益、ファンCEO「世界にいずれ数十億のAIエージェント」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN160GB0W6A510C2000000/
●NVIDIA、「需要は桁違い」株価下落もアナリストは決算に高評価
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL21DAZTR20C26A5000000/
●メタの過激な「AI全振り」 8000人解雇、PC操作監視に1500人抗議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21DDN0R20C26A5000000/
●トランプ氏、イランとの合意「まもなく発表」大部分の交渉は終了か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN240140U6A520C2000000/
●トランプ氏、イランと「大筋で交渉まとまった」ホルムズ海峡再開と主張
https://www.cnn.co.jp/usa/35247923.html
●トランプ氏、イラン和平交渉ほぼまとまると投稿「ホルムズ海峡開放へ」
https://jp.reuters.com/world/security/BWXMJH575ZPFVFYZZVJMSPEFO4-2026-05-23/
★トランプ大統領が事実上のアメリカの敗走を認めて手仕舞ってくれたら、特にアジア諸国は救われるのだが……。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2058073484895694868
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/15-2026/05/22)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/15-2026/05/22)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/05/15-2026/05/22)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/05/22)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/05/15-2026/05/22)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/05/15-2026/05/22)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260523_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
5月25日(月)
日4月全国百貨店売上高
休場:米国(Memorial Day 戦没者追悼記念日)、英国(Bank Holiday)、香港(仏誕振替休日)
5月26日(火)
米3月住宅価格指数
米3月ケース・シラー米住宅価格指数
米5月消費者信頼感指数
米2年国債入札
5月27日(水)
日4月企業向けサービス価格指数
日40年国債入札
米5月リッチモンド連銀製造業指数
米5年国債入札
5月28日(木)
米1-3月期GDP(改定値)
米4月個人所得
米4月個人消費支出(PCE)
米4月耐久財受注
米4月新築住宅販売件数
米7年国債入札
5月29日(金)
日5月東京都区部消費者物価指数(CPI)
日4月失業率・有効求人倍率
日4月鉱工業生産指数
日4月商業動態統計
日2年国債入札
5月30日(土)
5月31日(日)
中国5月製造業購買担当者景気指数(PMI)