キオクシア社員から億万長者続出、マイクロン超絶決算でもマグ7売られる、それでもAIツルハシ相場は続く(金融日記 Weekly 2026/6/19-2026/6/26)
公開日: 2026年6月28日 X
| TOPIX: | 3963.36, | -2.0% (1w), | +15.7% (YTD) |
| Nikkei225: | 69360.88, | -2.7% (1w), | +37.8% (YTD) |
| S&P500: | 7353.15, | -2.0% (1w), | +7.4% (YTD) |
| USD/JPY: | 161.76, | +0.3% (1w), | +3.4% (YTD) |
| EUR/JPY: | 184.15, | -0.5% (1w), | +0.2% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 69.23, | -10.7% (1w), | +20.6% (YTD) |
先週(6月19日-26日)の株式市場は、日米ともに指数の上値が重い展開となった。日経平均株価は週間で2.7%下落して6万9000円台に後退し、米国株(S&P500)も2.0%下落した。AIツルハシ株が高値で推移する中で、それを買い支えるマグニフィセント7をはじめとする巨大テック企業群が売られ、市場全体の重石となった一週間である。日本で生き残った唯一のメモリ半導体企業であるキオクシアは株価こそ調整の週となったが、足元では、空前のAI特需によって実に社員600人が「10億り人」になるとの報道が大きな話題を呼んだ。
そして、市場の関心を一身に集めていた米マイクロン・テクノロジーは、24日に市場の度肝を抜く歴史的な超絶決算を発表した。第3四半期の売上高は前年同期比で約4.5倍となる415億ドルに達し、さらに粗利益率は85%を記録した。今期(第4四半期)の売上高見通しを約500億ドルとし、極めて高かったアナリスト予想をさらに上回ってきた。一方、前述のように、こうしたマイクロンなどから半導体メモリーを爆買いする側であるマグニフィセント7の株価は軒並み下落した。
凄まじい設備投資が各社の財務を圧迫するとの警戒感から売りが先行したが、依然としてAIデータセンターに必要な半導体には圧倒的な需要が押し寄せている。また、半導体を買う側のハイパースケーラー最大手のGoogleがxAIから計算資源を強引に買い求める一方で、Metaへの提供が制限されるなど、こちらも供給が全く追いついていないのが現実である。あのApple社でさえ、メモリ価格の高騰と供給不足に耐えかね、制裁対象である中国CXMT製のメモリーを買わせてくれと米政府に泣きついている始末だが、当の中国企業も生産が全く追いついていない。
AI開発競争はアメリカが覇権国家であり続けることができるかどうかの賭けであり、彼らにとって、莫大なCapExが必要なAI開発競争から降りるという選択肢は決して存在しない。筆者は依然としてAIバブルは今後も膨張し続けると見ており、凄まじい利益率を叩き出し始めたメモリ半導体などのAIツルハシ銘柄には引き続き強気である。
●米マイクロン、6-8月期売上高見通しが予想上回る メモリ需要旺盛
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/47EJ4AMIURPTHBY7TWXYQOC63M-2026-06-24/
●マイクロンの株価が急騰。決算でメモリチップ需要が、依然急増していることが明らかに
https://www.businessinsider.jp/article/2606-micron-earnings-mu-stock-ai-chip-demand/
●【米国市況】S&P500横ばい、マイクロンなど半導体堅調 円40年ぶり安値接近
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-25/TH6WGIT9NJLW00
●アップルが中国CXMT製メモリー購入目指す、米政権に働きかけ FT
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-06-27/THA05LT96OSG00
★GoogleがxAIから計算資源を買ったり、Metaへの提供を制限したり、AIデータセンターそのものに対する需要もはるかに供給を上回っている。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2071128662074884398
★Apple社が米政府に中国製のメモリを買わせてくれと泣きついているが、中国のメモリ企業も生産が全く追いついていない。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2071068287086313868
★AI開発競争はアメリカが覇権国家であり続けることができるかどうかの賭けであり、降りることは決して許されない。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/2071058180805947651
●キオクシア、社員600人が「10億り人」AIが生む富の新景色
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD24BRL0U6A620C2000000/
●週刊金融日記 第735号 AIバブルはまだ序盤!世界AI戦争で東アジア諸国(=韓国・台湾・日本・中国)に超絶な特需が来ている、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol735-20260616-EastAsiaAiWindfall.html
●週刊金融日記 第736号 AIツルハシ銘柄相場はまだ続くのか?いまから買うなら何を買うべきか考えました、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol736-20260623-OnlyAIPicksAndShovelsWin.html
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/19-2026/06/26)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/19-2026/06/26)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2026/06/19-2026/06/26)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/06/26)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2026/06/19-2026/06/26)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2026/06/19-2026/06/26)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260627_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
6月29日(月)
日5月商業動態統計
6月30日(火)
日5月失業率・有効求人倍率
日5月鉱工業生産指数
日2年国債入札
米4月住宅価格指数
米4月ケース・シラー米住宅価格指数
米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
米5月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
中国6月製造業購買担当者景気指数(PMI)
決算:高島屋、Jフロント、Nike、他
7月1日(水)
日6月日銀短観
日6月消費動向調査
中国6月RatingDog製造業購買担当者景気指数(PMI)
米6月ADP雇用統計
米6月ISM製造業景況指数
休場:香港(中国への返還記念日)
7月2日(木)
日6月マネタリーベース
日10年国債入札
米6月雇用統計
米5月製造業新規受注
7月3日(金)
中国6月RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(PMI)
休場:米(独立記念日の振替休日)
7月4日(土)
7月5日(日)