2026年の投資テーマ:法定通貨の終わりか過剰インフレヘッジか、AIバブルの行方、中国ディスカウントは修正されるか(金融日記 Weekly 2025/12/26-2026/1/2)
公開日: 2026年1月4日 X
| TOPIX: | 3408.97, | -0.4% (1w), | -0.5% (YTD) |
| Nikkei225: | 50339.48, | -0.8% (1w), | +0.0% (YTD) |
| S&P500: | 6858.47, | -1.0% (1w), | +0.2% (YTD) |
| USD/JPY: | 156.73, | +0.4% (1w), | +0.2% (YTD) |
| EUR/JPY: | 184.16, | +0.1% (1w), | +0.2% (YTD) |
| Oil(WTI Futures): | 57.32, | +1.0% (1w), | -0.2% (YTD) |
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 年末年始で市場は休場が多かったため、今週はパフォーマンスの振り返りは手短にして、ベタなテーマではありますが、2026年のマーケットを占う「3つの投資テーマ」についてまとめました。
【円やドルの法定通貨の信頼低下と実物資産への逃避】
2025年の年末、金(ゴールド)やビットコインに続き、銀(シルバー)までもが爆上げしました。また、日本ローカルでは、東京のタワマン価格が上がりっぱなしです。これらの背後にあるのは、資産そのものの価値上昇というよりは、「円やドルのような法定通貨への不信」でしょう。日米ともに財政規律は緩みきっており、政府が借金を返すために輪転機を回し続ける以上、現金の価値は希釈され続ける(とみんなが思ってる)わけですね。
2026年も、伝統的な貴金属やビットコインのような価値保存のための資産は引き続き好調なんでしょうか。あるいは、これまでのインフレへの「過剰なヘッジ」が是正されるんでしょうか。
【AIバブルはいつ崩壊するのか】
2025年は、NVIDIAやTSMCといった「ツルハシ」を売る企業が利益を独占する一方で、実際にAIサービスを展開するソフトウェア企業の収益化の遅れが露呈し始めたのですが、それでもまだまだ市場の中心はAIです。このテーマを中心に世界の株式市場は動いているわけですね。
僕は個人的にはAIバブルは1年以上前に降りてしまって、AI革命懐疑派なんですが、2026年は、この収益化がなかなかできないが巨額の設備投資や運営コストが必要な、AIのツルハシを売るんじゃなくて実際に金を掘る方のOpenAIやMicrosoft、Googleといった企業に厳しい目が向けられるかもしれません。
投資家のこういう認知の変化が起こるのかどうか注目です。
【中国ディスカウントの修正はあるのか】
上記ふたつのテーマは誰もが認識している非常に常識的なものなのですが、中国株については、筆者の個人的なビューがいろいろ反映されているところです。
というのも、西側メディアのオピニオン、そして、西側の投資マネーでは、中国経済悲観論が根強いですが、筆者は逆のポジションを取ってきたからです。たびたびメルマガに書いてきましたが、アメリカ株の平均P/Eは上記のAI関連銘柄が高く評価され、かつ時価総額が巨大なために指数ベースでは30倍近くなっており非常に高い一方で、西側メディアでの悲観論からか(投資マネーを持っているのも西側です)、中国株は平均P/Eが10倍ちょっとと極めて割安に放置されています。
文字通りに地政学的なこうしたディスカウントがいつ修正されるのか、筆者は注目しています。
●週刊金融日記 第711号 中国経済の実態について国民1人当たりで見る、他
https://www.kinyuunikki.com/newsletter/Vol711-20251229-ChinaEconomyPerCapitaBasis.html
それでは2026年もよろしくお願いします。
米個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/12/26-2026/01/02)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/12/26-2026/01/02)

出所: Google Finance, Yahoo!Finance
日本個別銘柄の週間パフォーマンス (2025/12/26-2026/01/02)

出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移

出所: 日経新聞社
直近1年のドル円とユーロ円の推移

出所: セントラル短資
イールドカーブ (2026/01/02)

出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス (2025/12/26-2026/01/02)

出所: セントラル短資
直近1年のS&P500種指数と原油価格の推移

出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD] (2025/12/26-2026/01/02)
![地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]](charts/Chart20260103_WrdEquity.png)
出所: iShares, Bloomberg.com
今週のマーケット・イベント
1月5日(月)
大発会
日12月新車・軽自動車販売台数
米12月ISM製造業景況指数
1月6日(火)
日12月マネタリーベース
日10年国債入札
家電見本市CES(米ラスベガス、-1/9)
決算:高島屋、他
1月7日(水)
米12月ISM非製造業景況指数
米12月ADP雇用統計
米11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
決算:ABCマート、吉野家、他
1月8日(木)
日11月毎月勤労統計調査
日12月都心オフィス空室率
日12月消費動向調査
日30年国債入札
決算:ファーストリテイ、イオン、7&I、他
1月9日(金)
日11月家計調査
日11月景気動向指数
東京オートサロン(幕張メッセ、-1/11)
米12月雇用統計
決算:安川電、他
1月10日(土)
1月11日(日)